無用の長物

 

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通訳・翻訳(英語⇄日本語)
日本、国際文化双方に精通しております。

Today’s expression
きょうのひとこと

A bug bit me.
「虫に噛まれちゃった。」

宮崎ではマダニが媒介する感染症に注意を促すための記者会見中に、マダニが逃亡するという珍事件があったらしいですね。

職員がサンプルとして持ち込んだ生きたマダニが逃げ出し、結局見つからなかったとか。。

動画を観てみると、マダニをケースに入れずにそのまま、ピンセットでちょこんと机に置いてしまったようです。

結局、マダニが逃げてしまい、知事が謝罪する事態になってしまいました。

そのニュースを観たその夜に、私も両足を何者かに刺され、もしやマダニじゃないかと慌てましたが、アロエ軟膏を塗ったら落ち着きました。

ハチ、蚊、ダニ、クラゲ、ノミなど人間に忍び寄る招かざる客。

ちなみに、ハチやクラゲなど、「口」で噛むのではなく、触覚などで刺すものは”sting”を使います。

I was stung by a jellyfish.”「クラゲに刺された」のようになります。

受動態なので、(be動詞+stingの過去分詞形<stung>)

応用例:

1. A: What seems to be the problem?
「どうされましたか?」

B: I got stung by a jellyfish.  It hurts a lot.
「クラゲに刺されました。すごく痛みます。」

2. A mosquito bit me.  My thumb has been so itchy.
「蚊に刺されたよ。親指がずっと痒いんだ。」

3. I got a lot of mosquito bites!
「蚊にたくさん刺されちゃったよ!」

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White Elephant

「ミニマリスト」への憧れが未だに続いています。

(※ミニマリスト=必要最低限のモノで生活する人)

旅好きで、よく旅している割に、毎回荷物が多いのです。(I have too much baggage.)

旅行先で最後の晩にトランクが閉まらなくなることもザラ。

帰国前は涙目になりながらの荷造りです。( I pack with my teary eyes.)

ひどい時にはチェックイン時の重量制限に引っかかり、カウンターの脇でトランク開けてあたふたする事も。

身軽でスマートな旅に憧れますが、旅するごとに荷物も身体も重さを増しているようにさえ感じます。

私の服や下着の何枚かは結局使われることなく、無駄に太平洋を往復しているのが実情です。

部屋においては、「断捨離」をしたこともありますし、シンプルな生活を目指して本を読み漁った時期もありました。

その中で一番感銘を受けた本、

それは「ガラクタを捨てれば自分がみえる/カレン・キングストン著」。

イギリス人の女性によって書かれた、風水入門書です。

風水には全く興味がなかったのですが、Amazonのレビューを見ると、430件!

おまけに星4.5の人気ぶり。

そしてその読者のほとんどが本の通りに掃除を行ったところ、何かしら「運が舞い降りて来た」らしいのです。

胡散臭さがプンプンしていたのですが、文庫本だし560円だし「エィっ」とポチったら、これが凄かった。

いやぁ、参りました。

この本ではガラクタから出る、negative vibe(悪い波長=邪気)について語られています。

不要なモノで押し入れやクローゼットが一杯だと、そのガラクタが持つ色々なダークな思い出や過去の想いが、人にとって非常に悪いらしいのです。

人と同じように、モノにも記憶があるのでしょうか。。

まず、本を読んでいる途中からモノを捨てたくてウズウズ。

一気に読み終えたと同時に、何かに取り憑かれたごとく、家中の不必要なモノを片っ端から捨てました。

1日で10袋分のゴミを捨てて気分もすっきり。

その後とても不思議なことの連鎖が1ヶ月の間に起こったのです。

欲しいと思っていた数々のモノがまるで次々と引き寄せられるように、私の手元にやってきました。

まず、壊れていたアイロン、そしてガスコンロを引っ越しをする叔母から譲り受けました。

次に、壊れていたテレビのリモコン。

修理代も結構かかるし、どうするか悩んでいたところ、偶然にもそのタイミングで同じ型のテレビを買った両親。

実家にはケーブルテレビがあるのでテレビ本体のリモコンは不要のため、その新品のリモコンをもらいました。

一番びっくりしたこと。

それは前々から欲しかった「皮むき器」(peeler)。

以前から使用している100均のモノではなく、自分が気に入った皮むき器を探していました。

しかし、しっくりくるモノがなかなか見つかりません。

そんな時に、欧州旅行から帰ってきた生徒さんに頂いたお土産を開けてみてびっくり。

スイスアーミー製のおしゃれな皮むき器でした。

それを手にした瞬間、この不思議な連鎖に気付きました。

自分が潜在的に欲しかったモノ(それは誰にも口外してはいませんでした)がガラクタを捨ててから1ヶ月の間に、すべて手に入ったのです。

無用なモノを捨てたことによって、運気が上がったのでしょうか。

英語で「無用の長物」はWhite Elephant (白い象)と言います。

タイでは白象は神聖なモノとして崇められていますが、飼うのに費用がかかるため、王が失脚させたいと思う家来にわざと白象を送っていたことから生まれた言葉です。

(※無用の長物=あっても役に立たないモノ、邪魔になるモノ)

10袋分のガラクタを捨ててから早数年。

我が家は新たな白象たちで溢れかえっています。

positive vibe (良い波長=正気)を呼び込むごとく、あの本を再読してみようと思います。


【25万部ベストセラーの新装版】
「ガラクタ」とは何なのか、どのような影響を及ぼすものなのかを知れば、捨てたいもの、人生の目的がはっきりと見えてくる。

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