きょうのひとこと
梅雨真っ盛りですね。
低気圧の影響で体調を崩されている方も多いのではないでしょうか。
I’m feeling a little under the weather.
「ちょっと体調がすぐれない。」「具合が悪い」「体調が優れない」には I’m feeling sick. の他にも、こんな表現が使えます。
そんなに深刻ではないけれど、なんとなく元気がない時などに。
直訳すると「悪天の下にいる」という意味ですが、ネィティブがよく使う表現です。
二日酔い(hangover)の時にも使えます。
梅雨らしく、雨の表現をいくつかご紹介。
Rainだけではなく、降りかたの程度で色々な表現があります。
1. パラパラ(ぽつぽつ) と雨が降っている時
It’s sprinkling.
雨がぱらついている。
2. しとしとと雨が降っている時
It’s drizzling.
雨がしとしと降っている。
3. ザァーザァーと雨が降っている時
It’s raining heavily.
雨がすごく降っている。(大雨)It’s pouring.
雨が激しく降っている。(土砂降り)It’s coming down in buckets.
バケツをひっくり返した様な雨だ。(土砂降り)It’s really coming down.
めっちゃ降ってる。(土砂降り)
応用例
1. A: You don’t look very well.
「顔色悪いよ。」B: Yeah.. actually, I’m feeling a bit under the weather.
「うん。。ちょっと気分がすぐれなくて。」A: Sorry to hear that. I hope you feel better soon.
「そっかぁ。はやく元気になってね。」
Finding the right words.
今年初め、アメリカからホームページを通して通訳業務依頼をいただきました。
宮崎市に住む着物職人密着ドキュメンタリー収録の二日間同行です。
メールでの問い合わせの後、担当者から国際電話があり仕事の概要を伺いました。
2つ返事で受けたお仕事はとても興味深いものでした。
この時は現場でインタビューなどの通訳を行いました。
それから半年が経ち、その時の動画を元に翻訳&文字起こしのご依頼をいただきました。
専用のソフトをダウンロードし、動画を見ながらタイムスタンプを押し、7秒ごとに日本語を英語に訳していく作業。
ある程度のお時間をいただいたので、ゆっくりと翻訳作業を行うことができました。
しかし通訳とはまた違った難しさが翻訳作業にはあるのです。
通訳を行う際は、大事な部分に焦点を当て、素早く訳すことに意識が集中します。
英語を正しく理解するリスニングはもちろん、
会話の流れを乱さないように、正確に伝えるトーク及びスピードが求められます。
翻訳の際に必要なことは、原文を正しく理解する理解力です。
あとは忍耐力・・・これが一番大事かもしれません。
今回は着物職人という匠に向けたインタビューの翻訳作業。
彼の気持ちに寄り添い、ふさわしい英訳を探ります。
適訳がすぐに見つからない場合は、頭を掻きむしりながらウロウロします。
タバコは吸わないので、息抜きにお茶飲んだりチョコをつまんだりして無駄にカロリー摂取をしつつ・・・ひらめきを待ちます。
時間を置いて翻訳を再開すると、しっくりくる言葉が見つかることも。
瞬時に訳出する通訳に比べ、翻訳は納得のいく訳を模索することに時間が割かれます。
とことん悩むのです。
着物に関する単語や表現は事前に全て調べることが可能です。
専門用語よりも、むしろ難しいのは、匠から発せられる何気ない言葉。
「身体が動かなくなるまで続けたい。」
「地味に、無欲に、コツコツと頑張る。」
このような表現に苦労しました。。。
色々な訳し方があると思います。
みなさんならどう訳されますか?
今回の翻訳作業を終えた今、数年前に熟読した「翻訳教室」柴田元幸著を読み返しています。
柴田先生による東大文学部の「翻訳演習」の講義を、ほぼそのまま書籍にしたものです。
実際の授業のなかで、「課題→学生の訳例をめぐる講師と学生のやり取り→講師訳例提示」の形式となっており、どんどん話題が広がっていくのが面白いです。
柴田先生の講義を擬似体験できます。
通訳・翻訳をされている方だけでなく、言葉に興味がある方に興味深い内容だと思います。
今回のドキュメンタリーをもとに、これから編集作業が行われます。
のちにアメリカで公開される運びとなるでしょう。
この作品を通して、1人でも多くの方々に匠の言葉、そして想いが伝われば、この上ない喜びです。