2019/8/7

今日は私が感じたカルチャーショックのお話。

海外でたまに現地の友人の家などに招かれた時に感じた日本との違いが色々あります。今回のお話は主にアメリカでのお話なのですが、映画やドラマで海外のおうちを目にすることがあると思いますが、日本の一般的な家とくらべてとにかく大きいですよね。そして敷地が広い。庭の大きさが半端なかったりもします。

一度、アメリカのオレゴン州、ポートランドというところで招かれたおうちが、まさに豪邸でした。私の現地の友達のボスの家だったのですが、みなさんご存知のNで始まる大手スポーツ用品メーカーのスニーカーデザイナーのおうちだったのです。

ホームパーティをするからりかもおいで、ということで招かれたわけですが、まさにこれがアメリカン・ドリームかぁ、と玄関に立った時に、ポカーンと口が開いてしまいました。玄関をあけると、そのボスの奥様と挨拶をし、最初にいわれたのは、Would you like a tour of the house? 「まず家をご案内しましょう。」でした。家のツアー？と彼女の後についていくと、家のひとつひとつの部屋を回りながら、ここが寝室、そしてここがゲストルーム、ひとつめのバスルームがここ、というふうに家の隅々を案内してくれるのです。

これって、日本ではありえないですよね。たまたまこのおうちは豪邸でしたが、これはアメリカやカナダの一般家庭ではわりと普通なんです。豪邸ではなくても、自宅に人を招いたときは、その人に家のツアーをするかたが多いです。時には全然片付いていない、洗濯物がチョモランマ状態になっている部屋などをみせられて、こっちのほうが反応に困ることもあります。日本では極力他の部屋を見せないように襖やドアを閉めておきますよね。面白いなぁと思いました。

そして招かれたおうちで夕食などを頂くこともあったのですが、夕食が終わり片付けをてつだったりする時にもちょっと驚くことがありました。皿を洗う時なんですが、洗剤でお皿をあらってゆすがないのです。泡たっぷりのスポンジを滑らせて一枚一枚洗ったあとは、そのままゆすがずに水切りカゴに起き、そのあとふきんで拭き取る、といった具合です。これには驚きましたね。え、ゆすがなくて大丈夫なの？と。

一番びっくりしたのは、テキサス州の友人宅に1週間ほど滞在したときです。

台所の冷蔵庫の上のバスケットの中に、さりげなく銃がおいてありました。先日もテキサス州では痛ましい銃乱射事件がありたくさんの被害者がでましたね。アメリカは言わずと知れた銃社会です。自分の身は自分で守るという考えの方が多く、自宅に銃を置いているかたも少なくありません。実際にその銃に触れてみましたが、予想以上に冷たく、そして重かったです。州によって法律も違いますが、テキサス州では自分の家の敷地内に侵入してきたものは撃っていいということなんですね。

その家に滞在中、日中は友達が仕事に行っていたため、暇だったので一人であるいて5分ほどのところにあるコンビニに行きました。晴れた日の午後でしたが、閑静な住宅街で私はお散歩気分で向かったわけです。コンビニで支払いをしようとレジに向かうと、なんとカウンター一面が防弾ガラスで覆われていました。そしてお金を払うところだけ、ちいさい小窓が開いている状態。これはちょっと怖かったですね。そしてそのあと滞在していた家にもどると、ちょうど友人のルームメイトが仕事から帰ってきたところでした。どこにいってたの？と聞かれたのでそこのコンビニと答えると、すごい剣幕で怒られました。一人で、それもあるいてコンビニに行くなんて何を考えているんだ！誘拐されて殺されたかもしれないんだよ！といわれました。そういわれてみれば、コンビニへ向かって歩いている時、人っ子一人いなかったんですよね。あの状態でピックアップトラックなどに引き連れこまれてもだれにも気づかれないなと思ったらぞっとしました。ここはアメリカ。日本の感覚でいちゃいけないなと思った次第です。

そしてさらに怖かったのは。。。私がこの家の滞在をでて帰国した次の日。なんとこの家に日中強盗が入り、テレビ、ステレオなどの電化製品をすべて盗まれたのです。もし、わたしの予定が1日ずれて、一人留守番している時に強盗と鉢合わせになっていたらどうなっていたんだろうと思うと背筋が凍るくらい怖かったです。台所にあった身を守るための銃の使い方もわかりませんし。

アメリカには何度も行っていますが、今回のように身をもって怖い体験をしたことはかなり希です。怖がりすぎる必要はありませんが、海外に行くときはそれなりの警戒感をもって旅を楽しむことが大切ですね