きょうのひとこと
I’ll miss you.
「寂しくなるわ。」寒さが身にしみる、人肌恋しい季節です。
ラブソングなどでよく耳にするのが “I miss you.”ですね。
注意しなくてはならないのが、「時制」です。
“I miss you.” =「(今ここにあなたがいなくて)寂しい、あなたが恋しい。」の意味。
すなわち、手紙や電話で相手に寂しさを伝えたい時に使います。“I’ll miss you. / I’m going to miss you.” =「(あなたがいなくなるから)寂しくなるわ。」未来形が使われます。
恋人と電車のホームなどで手を繋いだ状態で使えます。“I missed you.” =「(あなたがいなくて)寂しかった。恋しかった。会いたかった」過去形の意味になります。
相手に再会できた時にハグと一緒に使いましょう。“Did you miss me?” 「私に会いたかった?」と潤んだ目で聞いてみましょう。
食べ物などにも、もちろん使えます。
“I miss my mom’s food.” 「おふくろの味が恋しい。」
“I miss my BMW. It was a sweet ride.” 「BMWが恋しい。かっこいい車だったよ。」
元々、missというのは「逃す、失う」の意味で使います。
I missed the bus this morning and was late for work.
「バスに乗り遅れて仕事に遅刻してしまった。」My dog is missing.
「うちの犬が行方不明なの。」I almost missed my flight!
「飛行機に乗り遅れるところだったよ!」almost ~ : 過去形にすると「もうすこしで〜するところだった」の意味。
On the dot.

時間とは不思議なものですね。
楽しい時間は文字通り(literally)あっという間(before you know it)に過ぎてゆき、退屈な時間は時計が止まっているのではないかと錯覚するくらいにゆっくりと進みます。
「時間」という概念(concept)は人間の記憶によって作り出される幻想(hallucinations)にすぎない。
過去に起こった全てのこと、これから先の未来に起こる全てのことは、実際には今この瞬間に起こっている。
――物理学者(physicist)の中には、このように考えている方も多いそうです。
英国の物理学者ジュリアン・バーバー氏によると、
「過去が存在すると感じる唯一の理由は、脳が記憶を保存しているからだ。」
なにやら哲学的(philosophical)なお話ですね。。
確かなのは、時間は平等であること、そして過ぎ去った時は二度と戻ってはこないということ。
先日、「つくばエクスプレス」で列車が定刻よりも20秒早く発車するミスが発生。
公式サイトに、謝罪文が掲載されたことが海外で大きな話題となりました。
日本の列車の発着時刻の正確性(punctuality)は日頃から讃えられています。
大都市で限られた線路をあらゆる方角へ向かう列車(trains packed like sardines)。
数分置きにホームを定刻通り発着するのを見ては圧倒されます。(overwhelmed by it)
まさに神業。
今回のケースは遅れたわけではなく、早く出発したための謝罪(apology)、それもわずか20秒。
同じ目的地へ向かう、次の列車は4分後に到着したということです。
カナダに滞在中は毎朝、路面電車(streetcars)、地下鉄、バスを乗り継いでトロント郊外まで片道1.5時間の通勤をしていました。
時刻表(timetable)なんて見たことないです。笑
おそらく存在していなかったのではないでしょうか。
来るときに来る、という感覚。
それで遅刻しても咎められません。(No one accused me for being late.)
大雪の中、待てど暮らせど来ないバスを待つ寂しさよ。
ある週末に乗ったトラム(路面電車)では、いきなり運転手がトラムを道の真ん中に停車し、説明もなしに降車しました。
どうしたのだろうとキョロキョロしていると、数分後にコーヒーとサンドイッチを抱えて戻って来たのです!
何事もなかったかのように( as if nothing happened)運転席に座り、飲食しながら運転を再開...呆気に取られました。( I was taken aback.) 笑
「誰も文句言わないんですよ!」
オンタイムに電車や地下鉄が発着しないのは当たり前のこと…そんな海外での出来事。
一方、正確性で乗客から絶対の信頼を得ているのが日本の鉄道会社。
だからこそ、たとえ20秒のズレでも謝罪は必要だったのでしょう。
ちなみに、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは「正確さを誇る日本を見事に反映している」と評価しながらも、「日本では大げさなほど謝罪する文化が続いている」と皮肉(ironically)混じりに伝えています。
日本人にとっては当たり前のことでも、海外では騒然となったことで、改めて日本のサービス精神の素晴らしさが実感できました。